機能訓練で脳トレは重要?
機能訓練のひとつとして行われる脳トレは非常に重要な役割を果たします。
特に、高齢者や障がいを持つ人にとって身体的な機能だけでなく、認知機能を維持・改善することが生活の質を向上させるために不可欠です。脳トレは、認知症予防や認知機能の低下を防ぐために効果的で、身体機能とともに脳の健康を保つために重要な訓練となっています。
脳トレを行うことで、記憶力、注意力、計算力、判断力、反応速度など、さまざまな認知機能を刺激することが可能となります。
これらは、日常生活においても非常に重要なもので、これらの機能が低下することで、生活の自立度が損なわれる可能性が出てきてしまいます。たとえば、買い物に行く際の金銭管理や、道順を覚えること、他人との会話での理解力など、脳の働きは日常生活のあらゆる場面に関わっています。そのため、脳トレによって認知機能を維持し、向上させることは、自立した生活を支えるために欠かせないものです。
また、脳トレは身体的な運動と併用することで相乗効果を生むことが知られています。
歩行や体操などの身体活動と同時に、脳を使った課題を行うことで、脳の神経細胞の活性化が促され、身体の動きと脳の働きが連動することが期待されます。これにより、認知症の予防や改善、さらには身体機能の向上が図れる可能性が高まります。身体と脳を同時に使うことは、脳の神経回路を再構築する助けになるとも言われています。